どうも、ひでぼうです!
今回は女王アリの見分け方についてご説明していきます!
過去の記事で軽く説明したことがあるとは思いますが、改めて今回知識編として書いていきますので、アリ飼育を始める前の予備知識として参考にしていただければと思います!
この記事の目次
女王アリと働きアリの大きさは全然違う?
まず、女王アリがどういうものなのかを知る必要があると思いますので、その辺から説明していきます。
まず、アリのコロニー(巣)の中には・・・
- 通常の働きアリ(ワーカー)
- 兵隊アリ(メジャーワーカー)
- 女王アリ
- 雄アリ
基本的には上記の種類のアリが存在しています。
大きさは女王アリが一番大きくて、大きければ女王アリだと思っている人がいるかもしれませんが、実は大きさだけで言うと、メジャーワーカーと呼ばれる働きアリよりも大きいアリが女王アリと同じくらいのサイズである場合があります。
コロニー内のアリサイズ順に並べると・・・
この様になります。
そして、通常の結婚飛行時期じゃないときに外を歩いている大きなアリを見かけたら、大体がメジャーワーカーです。
基本的に結婚飛行の時期以外に女王アリがコロニーの外に出ることはあまりないんですね。
つまり・・・
大きさだけで女王アリと判断するのは確実とは言えない
という事になります。
じゃあ、女王アリとそうじゃないアリとの判別はどうすればいいの?
ってなると思いますが・・・
女王アリの判別に必要なのは脱翅痕があるかないかがポイントです!
この脱翅痕(だっしこん)は何かと言うと、羽アリの羽が取れた痕のことです。
上の写真中央に写っているアリはまさしくクロオオアリの女王です。
胸の上部にキズ痕のようにボコボコしているのが分かりますかね?
これが脱翅痕です。
女王アリは結婚飛行で他のコロニーの雄アリと交尾をするために空に羽ばたくのですが、交尾が終わると、その後は巣穴の中で生活をするために必要なくなった羽を自分でもぎ取るのです。
脱翅痕はその羽をもぎ取った痕なので、女王アリであり、且つすでに交尾が終わっているという証明になるんですね。
ここで注意点が一つ!
羽アリはすべて女王アリなの?と思うのはNGなんです。
なぜかと言うと、先ほど女王アリは結婚飛行の時期に他のコロニーの雄アリと交尾をするために空に羽ばたくといいましたが、雄アリも同様に空に羽ばたくので、雄アリも羽がついているんです!
なので、羽アリ=女王アリという考えはちょっと違いますよってことですな。
同じ羽アリで雄アリと女王アリの見分け方は?
同じ種類のアリであれば、雄アリと女王アリの見分け方は大きさで大体分かるのですが、どちらかの羽アリだけを発見したときはその判断が意外と難しいんですよね・・・
雄アリの特徴として
- 頭が小さい
- 腹部が小さい
雄アリは単純に結婚飛行をするために羽が付いている胸の部分だけが大きくなっているので、見分けるポイントはそこを見るしかないんですね。
それと、雄アリは羽を自分で取るという作業はしないので、いつまでたっても羽を落とさなかったらそれは雄アリということになります。
※交尾をしていない女王アリも羽を落とさないので注意です!
女王アリの見分け方まとめ
ここまで女王アリの見分け方について書いてきましたが、結局のところ見つけたアリが女王アリかどうかを見分けるには・・・
・結婚飛行の時期に見かける羽アリ
・頭とお腹が大きい
・脱翅痕がある
上記の項目が全て満たされていれば、それは交尾をした後の女王アリと判断して間違いないので、捕獲したら大切に飼育していきましょう!
ちなみに、交尾をしてから翅を落とすまでの時間は個体差があるので、捕獲して一晩してから翅を落とす場合もあるので、翅が付いているからまだ交尾前だと決めつけるのもNGですよ!
そんな感じで女王アリとそうじゃないアリの見分け方について書いてきましたが、なんとなくご理解いただけたでしょうか?
それでは今回はこの辺で失礼します!最後まで読んでいただきありがとうございました!
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